不動産エージェントとして成功するには
不動産エージェントとして成功するには
「当たり前の習慣化」が必要
不動産エージェントとして成功するには、・知識・人間力・対話スキルという3つのスキルを伸ばし続けなければなりません。
しかし、成長するために努力を続けるのは決して簡単なことではありません。
それを可能にするのが、「当たり前の習慣化」です。
当たり前の習慣化-なぜ大切か?
やらなければいけないことは分かっている。でも、なかなか続けられない…。
それはある意味、当然のことです。
大変なことを始め、続けるのは誰にとっても苦痛だからです。
努力することを当たり前にし、意識しなくても続けられるようにする。
それが、「当たり前の習慣化」です。

この図にあるように、スキルアップに必要なことを始めは意識して行い、それを習慣化します。そしてそれをさらに続けていくと、無意識で努力し続けることができるようになります。
しかし、この「当たり前の習慣化」はただ単に『やり続けよう』とか、『ガムシャラに頑張れば習慣化するだろう!』というような精神論ではありません。
むしろ、当たり前を習慣にするには、しっかりとしたロジックが大切です。
「当たり前の習慣化」のために-自分がワクワクするような目的を持とう!
当たり前を習慣にするためには、ただガムシャラに頑張るのではなく、『何のためにこれを行なうのか?』『誰のため努力しなければならないのか?』といったロジカルの部分をハッキリさせることが重要です。
それはつまり、「何を目的にするか?」ということ。
目的、つまりゴールが明確でなければ、歩き続けることはできません。
逆に言えば、しっかりとした目的があれば、努力を行い続けることができるのです。

しっかりとした目的が決まっていれば、そこに向かって歩み続けることができます。
そのため「当たり前の習慣化」のためにまず行なうことは、自分にとってのしっかりとした目的を立てること。
しかしここでさらに大切なのが、漠然とした目的ではなく、自分がワクワクするような目的を持つということです。
自分がワクワクするような目的とは?
目的=GOALです。
であれば、やはりその目的は自分がワクワクするものでなければなりません。
自分がワクワクしないような目的のために、頑張り続けることはできませんよね?
例えば、『英語をペラペラに話せるようになる』という目的。
これはあなたにとってワクワクするような目的ですか?
多くの人にとってはそうではないでしょう。
英語を話せるようになる、というのはどちらかと言うと目的ではなく、「手段」だからです。
では、『世界一周旅行をする』という目的ならどうでしょうか?
こちらの方が、より多くの人がワクワクする目的かもしれません。
そしてその目的を達成するために、『英語を話せるようになる』という努力を続けることができるのです。
自分がワクワクするような目的の立て方
では、どうすれば自分がワクワクするような目的を立てられるでしょうか?
そのために、「自分がワクワクすること」と、「自分ができていること」の2軸で考えてみましょう。

この図で言うと、
- 収入が増えない=ワクワクせず、かつできていないこと
- 設計士としての設計スキルを持つ=できているが、ワクワクしないこと
- 美味しいお店にいく=ワクワクすることで、自分ができていること
- 世界一周旅行=ワクワクすることで、自分ができていないこと
自分にとって「ワクワクすること」と「できること」の2軸で考えると、方向性がハッキリします。
自分がワクワクすることで、かつ自分が今できていないことを自分の目的=ゴールに設定しましょう。
目的を立てたら、目標を定めよう!
自分にとってワクワクするような目的を立てたら、次にその目的を達成するための目標を定めます。
目的と目標の違い
目的と目標にはどんな違いがあるでしょうか?
- 目的=ゴール
- 目標=ゴールに至るまでのいくつかの到達点
目標は、ゴールに到着するための「目標し(めじるし)」です。
その標しを乗り越えていくことで、目的地に到着することができます。
目標とする山がどんなに高くても、一合目、二合目、三合目…と、一つ一つの標しをクリアしていくことで、やがて頂上に到着できますよね?
それと同じ。

世界一周旅行という目的を立てたなら、その目的を達成するための目標を定めます。
例えば…
- 英語を話せるようになる
- 十分なお金を貯める
- 長期休暇を取れるようにする
一つの目的のためには複数の目標が必要になることがほとんど。一つ一つの目標をクリアしていくことによって必ず目的を達成することができます。
目標を達成するための手段を見つけよう!
目的(ゴール)に向かうまでの目標を定めたら、その目標をクリアするための手段を考えましょう。

目標をクリアするための手段は一つだけとは限りません。
例えば、『英語を話せるようになる』という目標をクリアするためには…
- 英会話教室に通う
- 英語学習アプリを活用する
- 外国人と友達になる
- 留学する
などなど、様々な手段が考えられます。
どれが自分にとって最善の手段かは、やってみなくては分からない部分もあります。
一つの手段がなかなか上手くいかないように感じるときには、別の方法を試してみることも大事。
目的は変わりませんが、そのための手段は無数にあるのです。

ここまでをまとめると、不動産エージェントとして成功するのに欠かせない「当たり前の習慣化」のためには…
- 自分がワクワクするような目的を立てる
- 目的を達成するのに必要ないくつかの目標を定める
- 目標をクリアするための手段を考える
自分にとってワクワクするような目的があるなら、それに向かって努力し続けることができます。
一つ一つの目標をクリアしていけば、自然とゴールに到達することができます。
目標をクリアするための手段が明確になれば、後はそれを行い続けるだけ。
「当たり前の習慣化」とは、ただ単に頑張ることではなく、目的をしっかり持ち、その目的を達成するのに必要な目標を明確化し、最善の手段でそれを行い続けることなのです。
しかし、口でそういうのは簡単でも、実際に行なうのは大変。
ではより具体的に、どうすれば当たり前を習慣にすることができるでしょうか?
当たり前を習慣にするために
- 目的
- 目標
- 手段
この3つをハッキリさせることは、最初の逆ピラミッドの図にあった「意識」の部分に当たります。
意識的に行なうことを継続することで、それを「習慣化」させていきましょう。

意識してそれを習慣的に行い続けるには、まず最初の一歩を踏み出すこと、そしてその後は自分の今の状態をしっかり認識して、それに応じた行動を取ることが大切です。
「ワクワクすること」と「できること」の2軸の表には、目的を立てることとは別の意味合いがあります。

このマスの意味を説明していきましょう。

自分にとってワクワクする目的を達成するために、まずは最初の一歩を踏み出します。
それは、達成のために必要な目標をクリアするための手段を実行するということです。
上の例で言うと、英会話教室のパンフレットを取り寄せるとか、英語教育用のアプリをダウンロードするということですね。
もちろん、最初から上手くできるとは限りませんから、「不安」になります。
しかしそこで立ち止まっては意味がありませんから、意識して「チャレンジ」し続けます。
チャレンジし続けてもなかなか成果が見られないと、きっと落ち込んでしまうでしょう。「試練」の時です。
その試練に負けずにさらに意識しながら努力し続けると、ある時に成果となってあらわれます。
それは努力することが習慣になったからで、その成功体験が「継続的改善」のさらなるモチベーションとなります。
しかしここで意識を緩めてしまうと「冷めた空気」に襲われて、全てを放り投げてしまう人もいるでしょう。
そうではなく、新たな方法を模索しながら継続的改善を続けていくと、その努力を続けること自体が自分にとって「充実感」をもたらし、意識しなくても行い続けることができるようになります。
これこそが、「当たり前の習慣化」ということです。
努力をすることが当たり前になれば、その行為(仕事)は、その人にとって「天職」といえるものになるでしょう。
大切なのは、目標をクリアするための手段を行なっているときに、自分がどのマス目の部分にいるかを認識すること。
自分の『立ち位置』が分かれば、それに応じた正しいアクションを取ることができるからです。
この流れが分かっていると、努力の習慣化がよりやりやすくなります。
- 始めはワクワクする
⇓
- でも一歩踏み出すと不安になる
⇓
- そこで諦めると永遠に目的を達成できない
⇓
- そこでさらに頑張る
⇓
- 試練が来る
⇓
- やり続けると少しずつできるようになり、達成感を感じる
⇓
<この時点で習慣になっている!>
⇓
- できること=お金を稼げること。しかしそれが自分にとってワクワクすることか?
⇓
- ワクワクしないなら、できていることでも次第に無気力になっていく
⇓
- 次のワクワクに向かう
⇓
- 無意識で努力できるようになる=「当たり前の習慣化」
それぞれののマス目には意味があります。
自分の置かれた状態が認識できたなら、そのマス目に相応しい行動を取りましょう。
もしも絶望感を感じたら?
自分の置かれた状況をしっかりと理解し、それに応じた行動を取り続けると、当たり前が習慣になって無意識のうちに努力し続けることができるようになります。
しかし、時には必要な行動を取ることができない絶望感に襲われることもあるでしょう。
そのような時にはどうしたら良いでしょうか?

絶望や無気力状態になっているということは、『ワクワクしていない』ということです。
打ち立てた目的は自分が『ワクワクすること』でしたから、目的そのものが間違っているわけではありません。
つまり、絶望・無気力状態に陥っているのは、目標と手段が間違っているからに違いありません。
不動産フリーエージェントとしての目的の一つは、「幸せな働き方をする」ということです。
でも、幸せな働き方は人それぞれ異なります。
クライントに幸せになってもらうということが大前提にあるとしても、お金を稼ぐことに価値を見出す人もいれば、余暇の時間を充実させるために働くという人もいます。
そしてその目的が異なれば、当然のように必要な目標や手段も異なってきます。
自分にとっての「ワクワクすること」が間違っていないのであれば、目標と手段を見直してみましょう。
そのためには常に自分に問いかけることが大切です。
- この目標は正しいか?
- 他に有効な手段はないだろうか?
自分で分からない時は、先輩や他の人に聞いてみましょう。
大切なのは目的を実現させることであり、目標や手段にこだわることではないからです。
当たり前の習慣化がスキルアップにつながる!
繰り返しになりますが、不動産エージェントとして成功するには・知識・人間力・対話力という3つのスキルを伸ばさなければなりません。
3つのスキルを伸ばすためにはただガムシャラに頑張るのではなく、当たり前に努力できるようになりましょう。
そのために必要なのが、次の3つのステップを踏むことです。
- ワクワクする目的を立てる
- 目的を達成するための目標を定める
- 目標をクリアするための手段を考える
この3つが正しければ、後はそれを行い続けるだけ。
その際に、立ち止まって自分の置かれている状態を絶えず確認しましょう。
そして、それに応じた行動を取っていきましょう。
そうすると、努力することが当たり前になり、無意識で行い続けることができるようになるのです。
では次にこの「当たり前の習慣化」を前提として、不動産エージェントに必要なスキルの一つ、対話力について考えていきましょう。
この記事を書いた人
不動産エージェント 藤木 賀子

スタイルオブ東京(株)代表。
25歳で建築業界に入り、住宅・店舗・事務所・外構の営業・設計から施工まですべてを経験。
世界の建築に興味があり、アジア・北米を中心に建築を見て回り、いい家を追求すべく世界の家を研究。結果、いい家とは『お客様の価値観』にあることに気づき、自分が作るよりお客様の代理人としてお客様の想いを可視化・具現化・実現化することが出来る不動産プロデュースの道に。
これまでの経験とスキルを、不動産エージェントとして活躍したい人に向けて発信中。
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